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2011/07/18 (Mon)
言壺/神林長平 ハヤカワ文庫
珍しくコミックではなく文庫を。第16回日本SF大賞受賞作品、神林長平先生の短篇集です。
ただ短篇集といいつつも中の物語はそれぞれ繋がっているので、1つのテーマをそれぞれ9個の物語として書いているというのが正しい感じです。
始まりはワーカムという万能著述支援用マシンが作家の仕事をサポートする世界で、小説家の解良が「そんな記述はできない」とワーカムから拒否されることから始まります。なぜその言語の記述を拒否するのか? 解良はワーカムがその言葉を拒否させないように色々と入力方法を変えてみますが・・・。
やはりSFらしくワーカムというマシンやニューロネットワークなどの単語が出てきますが、根底にあるのはホラーかな・・・という感じがありました。
普段我々が当たり前に使っている「言葉」が、しかし当たり前でなかったら?というものが全ての話の根底にあって、読んでいてぞくぞくしました。
そして最後の「碑文」のあの言葉は、誰の言葉だったのか・・・。
評価:★★★★☆
神林長平ワールド炸裂な1冊です。
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