騎崎サブゼロ作品集 世縒りゆび

騎崎サブゼロ作品集 世縒りゆび/騎崎サブゼロ リュウコミックス

錬金術師に憧れる少女・金本樹が迷い込んだのは不思議な木と蜜の世界でした・・・。

表紙の雰囲気にやられて買ってしまいましたが、これが個人的にはホームラン級の大ヒット！ なんで買ってすぐに読まなかったのかと悔やんでます（2年近く積ん読してました・笑）。

話は複雑に混ざり合って、ラストに繋がっていきます。まずは料理に無意識に暗示をかけてしまう料理人の忠士。錬金術師に憧れる少女・樹。樹の家の使用人の娘・小梅。
それらが複雑に入り交じって話は展開していきます。

読んでいて感じたのは「人の小さな心がすごく大きく増幅されている」ということでした。最初は小さな嫉妬、猜疑心、憧れだったものが徐々に大きくなって影響していく･･･というような感じです。

「石も金になりたいと願えば金になる」というのが錬金術の基本だそうですが、では人は･･･それがこの作品のテーマだったように思います。

評価：★★★★★
樹の成長後の話も見たいですねー